DeNAから2位で指名を受けた中大・牧秀悟(22)が30日、東京都八王子市の同校で、吉田孝司顧問兼代表補佐(74)らから指名あいさつを受けた。「プロ野球選手になりたいと思い続けてきた野球人生でしたが、こうして指名をしていただき感謝していますし、すごくうれしいです」と、緊張した面持ちで話をした。

目標はでっかく2000本安打だ。牧はかねて目標とする選手に同じ右の強打者として活躍する巨人坂本勇人選手、広島鈴木誠也選手の名前を挙げてきた。大学2年冬、2人の動画を何度も繰り返し見て研究。「1、2年の時は上半身の力に頼っていた。2人の打撃を見て、下半身の連動から全身で打つことが足りなった」とフォームを修正。太もも69センチの強靱(きょうじん)な下半身を使った打撃で長打力に磨きをかけた。

坂本は2000本安打まで残り5本と、大記録達成を間近にしている。「僕も2000本安打と打点王を目指したい。いつかは超えたい存在。右で日本を代表する選手になりたいです」と、憧れの選手に並ぶ意気込みを口にした。

吉田孝司顧問兼代表補佐は「牧君は広角に打てる上に、アベレージも稼げるし長打力も魅力。守りも遜色ない。今、ウチの内野は若手がいるが、競争してレギュラーをつかんで欲しい」と期待を込めた。

牧は現在、東都大学野球秋季リーグ戦で首位打者を快走している。「残り2試合、まずはチームの勝利に集中したい」。東都を代表する強打者が、次はプロ野球、そして日本のトップを目指す。