阪神秋山拓巳投手が自身4連勝で10勝目を挙げた。

12勝を挙げた17年以来3年ぶりの2ケタ勝利。「こういうコロナの状況になって、あまり数字という目標は立てられなかったですけど、狙えるところまで来て、こうやって2ケタできた。また感謝して頑張っていきたいです」。異例のシーズンだった今季の達成に充実感を漂わせた。

DeNA先発の井納が初回に44球を要した一方、秋山は初回を5球で3者凡退。持ち味のコーナーワークがさえ、カーブやフォークなど変化球を有効に使った。4回にロペスのソロ本塁打、6回はオースティンの特大2ランを含む3連打で2点を失ったが、6回8安打3失点と試合をつくった。

秋山から受け取ったバトンを最後は能見、藤川が締めた。「いつも以上にすごくうれしい気持ちになりました」と、お立ち台で笑顔。同い年の陽川の2本塁打5得点の援護には「本当に自信をつけさせてくれたんで、あとでお礼を言っておきます」と感謝した。全員が1つになった快勝だった。チームで昨季2ケタ勝利に到達したのは西勇だけで、秋山は4勝に終わっていた。来季につながる復活の10勝目となった。【磯綾乃】