中日の育成ドラフト2位、享栄・上田洸太朗投手(18)が5日、同校で松永編成部長、近藤真市スカウトらの指名あいさつを受けた。上田は上半身の柔軟さが自慢の左腕。「中日で最初に名前が上がる投手になりたい」と、胸をふくらませた。

上田は背中側で両肘をつける動作を見せ、上半身の柔軟性をアピール。中学時代に所属した高岡ボーイズで覚えたストレッチで培ったという。「長所は上半身の柔らかさ。長所を生かせるピッチャーになりたいです。いまの中日の投手は大野雄大さんのイメージ。中日の投手は上田と言われる投手になりたい」と目を輝かせた。

担当の近藤スカウトも「肩、肘、腕の使い方が柔らかい。下半身を使えるようになり、球速が上がれば、先発も狙える」。高卒1年目の87年にノーヒットノーランでデビュー戦を飾った享栄の大先輩も素質の高さに太鼓判を押した。

現役では、2年連続最多安打のタイトル取りに挑戦する大島も享栄出身。「大島さんに後ろを守ってもらいたいです」。“軟体左腕”は支配下登録を勝ち取り、ナゴヤドームのマウンドで投げる姿を頭に描いた。