ヤクルト村上宗隆内野手(20)が67年ぶりの盗塁記録を達成した。2回に右前打で出塁すると、二盗、三盗、本盗と1イニング3盗塁に成功した。
セ・リーグで1イニング3盗塁は、1950年(昭25)与那嶺要(巨人)1953年(昭28)土屋伍郎(国鉄)に次いで、67年ぶり3人目の記録。プロ野球全体でも、79年島田誠(日本ハム)以来41年ぶり17人目の珍記録。
快記録を写真で振り返ります。
<2回2死走者なしの場面で登場。カウント3-0からの4球目を右前に運び出塁>
<次打者の5番宮本の初球にスタートを切り二盗に成功。宮本は四球で2死一、二塁>
<6番西浦の2球目にダブルスチールを仕掛け、村上は三塁に到達。2死二、三塁>
<なおも西浦の4球目の前に二塁走者の宮本がリードを大きくとり、阪神西勇輝のけん制を誘う。二塁に投げると同時に村上がスタートを切り、本盗に成功。遊撃手木浪の返球は一塁側にそれ、余裕のセーフ>
<歓喜の村上をナインが出迎える>
<西浦に死球を与えた西は2回持たず7失点、自己最短KOにがっくり>
▽村上の話 (すごくうれしいです。(二盗は)いけたらいけ、というサインだったので、思い切っていきました。(ダブルスチールは)投手も慌てていましたし、テンポが一定だったので、うまくタイミングがとれて走ることができました。(本盗で)ああいう形で点が取れたので、すごくうれしく思います
<二盗、三盗、本盗> 1イニングで決めると、メジャーリーグでは「ベーススチール・スウィーピング」と呼ぶ。日本では正式名称がなく「サイクルスチール」「パーフェクトスチール」などと呼ばれることが多い。