西武が「ノー・モア・三振」に動きだした。13日、埼玉・所沢のカーミニークフィールドで秋季練習を開始。3位で終えたシーズンを振り返った辻監督は「少ないチャンスで点を取らないといけない。細かいことをやらないといけない選手もいる。追い込まれてからの打撃とか。簡単に三振しない、球際に強く、意識の持ち方とかそういうところ。打撃内容が淡泊にならないよう粘り強く」と、課題を明確にした。

今季のチーム三振数956個はリーグ最多だった。山賊打線の積極策が、逆にあだとなってチャンスを逸する場面が多かった。破壊力を復活させた上で、粘りの打撃もできれば、攻撃の幅は広がる。「極端な話、1球でも多く球を投手に投げさせる、四球を選ぶというところが非常に大事。イケイケじゃ点が取れない」。山賊がスケールアップするために、再スタートを切った。