オリックス中嶋聡新監督(51)が就任一夜明けの13日、精力的に始動した。大阪・舞洲の球団施設で秋季練習を視察。高卒4年目右腕の榊原に声をかけ、「毎年期待されている選手。持っているものを出し切れていない、発展途上の選手」とブレーク指導に乗り出した。

榊原は昨季プロ初勝利を含む3勝を挙げた有望株だったが、今季は1勝止まり。指揮官はキャッチボールを見守りながら、制球面で苦しんだフォームに助言を送った。「最後まで振り切って、最後に(体に当たって)バチンと。それぐらい腕を振り切ってほしいと。そうすれば自然に前も大きくなるので、コントロールもよくなる」。

榊原も「前に大きく腕を振ること。投げ終わって(左足で)1本立ちになるように」と授かった助言を反すうし、修正に努めた。今後、みやざきフェニックス・リーグに参戦予定の22歳が、「中嶋再生工場」でブレークを期す。【真柴健】