ソフトバンクが誇る強力リリーフ「MM」コンビが、ロッテを完全に封じた。同点で迎えた8回を、今季の最優秀中継ぎ賞のリバン・モイネロ投手(24)が3人で仕留めると、1点を勝ち越して迎えた9回は、守護神森唯斗投手(28)が2者連続三振を含めて3人でピシャリと締めた。新人から7年連続50試合以上登板の鉄腕森は「緊張はあったが、いい緊張感だった。いい調整ができていたと思っていた。準備はバッチリでした」と最高の笑みを浮かべた。守護神となった18年からのCSでは1度も失敗なしの6セーブ目をマークした。

8回裏の味方の勝ち越し劇に気合も入った。「もう1つ、スイッチを入れてマウンドに上がった」。1発同点のマウンドにも、ロッテ中村奨を直球で空振り三振、この日本塁打を放っている安田からは変化球で空振りの三振を奪った。最速152キロもマーク。日本シリーズ進出に王手となり「早く決めたいが、そんなに甘くないと思う。できることをしっかりやって準備したい」と気合を入れ直した。

今季最終戦前に、エクステで奇抜なヘアスタイルに“変身”し気合十分のモイネロは「先頭打者に3ボールにしてしまったのは良くなかったけど、その後はしっかり制球できたし結果0点で抑えられて良かった」と振り返った。鉄壁のリリーフコンビがいる限り、チームの連勝は止まらない。【浦田由紀夫】