阪神で今季限りで引退した藤川球児氏(40)のドキュメント番組「藤川球児 最後の勝負 密着15年 引退直後に独占激白」(カンテレ、15日午後4時=関西ローカル)が放送される。14日、同局が発表した。阪神ファンの俳優、渡辺謙(61)がナレーションを務める。

10日の巨人戦(甲子園)の9回に登板し、22年間のプロ野球生活に別れを告げた藤川氏。その引退試合の翌日に同局の15年間の映像とともに、初めてプロ野球人生を振り返った。

藤川氏は「現役を引退して初めて取材を受けて、これまでの映像を見ても、不思議な感覚ですね。選手の自分と今ここにいる自分が違いすぎて、表現するのが少し難しい。昨日で終わっちゃったんだなってところです」と心境を明かした。

元阪神投手コーチで藤川氏がブレークするきっかけを作った山口高志氏(70=関大野球部アドバイザリースタッフ)や、代名詞「火の玉ストレート」を名付けた清原和博氏(53)も出演する。藤川氏は「これからたくさんの方に十分に時間を使って、ゆっくりお礼を伝えに行くので、待っていてください」と話した。

視聴者には「藤川球児という選手に、どういう思いを抱いていて当時どういうふうに思っていたか、自分には分からないのですけど、当時の思い出や印象など、どういう感情を持ってもらってもいいので、楽しんでいただけたらなと思います」と呼びかけた。「僕もどんどんどんどん次に進んで、その姿を見せられるよう頑張ります」と意気込みも語った。

ナレーターの渡辺は「誰よりも野球を愛し、誰よりも阪神ファンを愛した男、藤川球児を追いかけたドキュメント、そのナレーターを務めること、誇りに思ってます。お疲れさま!」とコメントを寄せた。