阪神先発は19年ドラフト1位右腕の西純矢投手。相手打線の清宮や野村、万波らから三振を奪うなど5回まで無失点で毎回の7奪三振。安打も初回の1本のみに抑えた。しかし、打線が3巡目に入った1点リードの6回、1番郡に逆転2ランを被弾。7回にも2本の適時打などで3失点。計5失点で7回途中117球で降板も、自己最多となる8奪三振。収穫と課題を得た登板となった。

 

◆阪神平田勝男2軍監督の一問一答

 

-先発の西純

変化球のコントロール、キレ、ストレートの質も良かったし、テンポも良かった。2回り目まではもうほぼ完璧だよな。今日は8回くらいはいくかなと思って楽しみにしてたんだけどね。3回り目だな。結局、先頭バッターのフォアボールだろうけど。そういうのはいいねん。70球、80球超えたくらいのスタミナという課題が出てきて、それまではあれくらいのピッチングができるということよ。だからもっとスタミナを付ける、馬力を付けるという課題が見つかった。順調にきているね。

-どうやってスタミナを付けていくか

今まで100球前後。だいたい80何球で最後につかまる。今日はあえて117球投げさせたからね。

-三振は8つ

今日は打たれたというのじゃなくて、5回までのピッチングを評価したい。あとは投げ込みとかゲームのスタミナを作っていけば問題ないよ。

-フェニックスLで成長している部分は

もともとスライダーがいいピッチャーなんだよ。まずは真っすぐの質を磨けとオレらも当然言うんだけど、やっぱりスライダーがいいやん。今まではキャッチャーが(意図的に組ませていた同じ新人の)藤田ばっかりやった。だから長坂になると落ち着く。今まで高卒同士だと後ろにそらしたりとかいろいろあったけど、今日はほとんど首を振らないで長坂のリードのままある程度投げた。3回り目に疲れてきて首振ったり、それはいいんだよ。今日は長坂がしっかり、彼の持ち味というのを引き出してくれたよね

-コントロールも安定

初球ほとんどストライクでカウント負けしていない。ただ味方が点を取ったら(相手打線に)セーフティーの構えをされて2ボールになって左中間とかね。あれは点取ったらやっぱり意識したと思うし、これはゲームでないと経験できない。1点取った後にセーフティーの構えされて2ボールから9番に打たれ、1番にホームランや。こういう痛い目にあった方がオレはいいと思っている。順風満帆で今日7回0封の方が君らは記事になるやろうけど。それよりまだまだスタミナないよ、まだちょっと甘く入ったらホームラン打たれるよというところをね。7回0封というより、そっちの方が西のためにはいい。

-結果以上に中身の詰まった登板

前半までは緊張感もあったし、今日は十分。前半は良くて、後半に打たれたというのは収穫

-次回以降も期待

楽しみだね。これで次も中6で。あと2回(同リーグ内で)いけるんで。

-今日から清水コーチ(来季から2軍野手総合コーチ)がチームに合流

やっぱりコーチの経験が豊かなんで、選手はもちろんだけど(新コーチとして)秀太や久保田も入ってくるんでね。そういうところも含めて選手、若いコーチも含めてにいろんなことを教えてやってくれと。高代チーフがやっていたようにバッティング、走塁、外野の守備、ピッチャーの癖とか、クイックとかも。今日も西の癖とかクイックとか癖も見ておいてとね。いい意味で活用するじゃないけど吸収してね。大変仕事が増えると思うよ。

-次クールに向けて

今までと一緒。昨日のクライマックスを見てても(ソフトバンク)甲斐がファーストにヘッドして、あれが必死やいうて話したんだけどさ。やっぱり来年、そういう痺れる場面でゲームできるような。この中から1人でも2人でも出られるようなね。やることはどんどん力を付けて、来年のキャンプに(今季の2軍打撃コーチから来季は1軍打撃コーチを務める)北川が推薦してくれるような成果を出さなきゃいけない。これは結果だけじゃなくて内容も含めてだからね。