阪神は16日、今秋ドラフト8位で指名した四国IL高知・石井大智投手(23)と高知市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金1500万円、年俸550万円。最速153キロの右腕で切れ味鋭いシンカーが武器だ。「ユニホームや練習もまだしていない。そこに実感はまだ、受け止めるのが難しい。自分のなかに落とし込めたらいい」と話した。

セールスポイントについて「スピードというより、空振りを取れるのに自信を持っている。そこと右のオーバーハンドでシンカーを投げられる投手は少ない。そこも三振を取れるように。まずは1軍に通用するためにもっとコントロールや、やるべきことは多い」と話した。気を引き締めつつも、気合十分だった。

高知では、今季限りで現役引退した藤川球児氏(40)も15年6月から4カ月間、プレーしていた。「同じチームの先輩、OBという関係で、僕が小さい頃から見ていた選手。オールスターでの真っ向勝負、直球勝負が本当に魅力的で、僕のなかで雲の上の存在。藤川投手に並べられるように頑張っていきたい」と話した。ドラフト会議全体の支配下選手で最下位の74番目で指名された。最後尾から、プロのスターダムを目指す。(金額は推定)