西武が、日本ハム吉川光夫投手(32)を金銭トレードで獲得することが20日、両球団から発表された。

西武の渡辺久信GMは「ライオンズに必要な左の戦力として、吉川投手を獲得することになりました。重要な場面で活躍してくれることを期待しています」とコメントした。日本ハムでは今季、登板5試合にとどまり防御率3・38だったが、2軍では19試合で防御率2・10と安定した投球を継続していた。

西武にとって、左腕の補強は急務だった。1年間通して1軍の戦力になった左の中継ぎは小川龍也投手(29)だけ。その小川も16日に名古屋市内の病院で「左肘鏡視下関節形成術」を受けたことを発表された。来季開幕には間に合う見込みだが、不確定要素もある。そこで、12年に14勝5敗でパ・リーグ最優秀選手に輝いた実績のあるベテラン左腕の補強に動いた。

吉川は高校生ドラフト1巡目で、07年に日本ハム入り。16年11月にトレードで巨人へ移籍し、19年6月に再びトレードで日本ハムに復帰しており、3度目のトレードとなる。プロ15年目の来季、新天地での活躍が求められる。