シーズン、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズとセットアッパーでフル回転したソフトバンクのリバン・モイネロ投手(24)が29日、キューバへの帰国後に国内リーグに参戦する可能性を明かした。

所用のためペイペイドームを訪れた左腕は「状況によりますが、プレーする可能性はある」と話した。

今季は同じキューバ勢のデスパイネ、グラシアルが故障や新型コロナウイルスの影響でチーム合流が遅れた中、モイネロは開幕から参加。シーズンで50試合に登板した後も、ロッテとのCSで2試合、日本シリーズで4試合中3試合に投げた。開幕がずれ込み、過密日程でもあった1年を「長いシーズンでしたし、体の疲れは出てくるはず」と振り返る。

だが「自分が生まれて、育った国ですし、思い入れがある。チームを助けたい思いがあります」と帰国後にキューバ国内リーグで投げる意欲も持っている。同リーグは9月に開幕しており、1月から上位チームによるプレーオフに進む。モイネロは「自分のいるチームが進出した場合は、投げるかもしれない」と説明した。

近日中に日本を離れる予定だが、キューバ入国後は自主隔離期間もあり「ちょっとしたら動きださないといけないようなスケジュール。今の状態の維持を考えて準備する」。最強左腕は休む間もなく、腕を振る意気込みだ。【山本大地】