広島九里亜蓮投手(29)が4日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1500万円アップの8700万円でサインした。

今季は開幕から先発ローテーションを守りきり、自身初の規定投球回に到達。8勝6敗、防御率2・96と奮闘した。右腕は「このご時世の中、難しいシーズンだったんですけど、本当に良い評価をしていただいたと思います」と振り返った。

シーズン前半戦こそ苦しい登板が続いたものの、後半戦にワインドアップからセットアップにフォームを変更したことが功を奏した。大瀬良の離脱、ジョンソンの不振、そして終盤には野村を故障で欠いた台所事情の苦しいシーズンで、プロ7年目の中堅組として若い先発陣を引っ張った。

来季から背番号が「12」から「11」に変更となる。「どの球団を見ても良い投手がつけているイメージですし、憧れの番号でもあったので、それをつけさせていただくことに感謝して、しっかり頑張りたいと思います」。来季の目標については「開幕ローテーションにしっかり入って、1年間もう1回ローテーションを守りきって、1番はイニング数。1イニングでも多く投げることにこだわって投げていきたい」と決意を口にした。(金額は推定)