ジョーさんの背中追う! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が4日、ABCテレビの生情報番組「おはよう朝日です」にスタジオ生出演し、来季の「公約」を掲げた。

梅野が新たな背番号「2」について、かつて背負っていた城島健司氏への思いを語っていた時だった。「梅ちゃん、3割30本打つってことでいいんだよね?」。スポーツコメンテーターを務める阪神OB今成亮太氏が、すかさず突っ込んだ。「目標は高くして頑張りたいですね」と梅野が応じると、さらに岩本計介アナウンサーが「3割30本、公約でいただいていいですか」とかぶせた。「公約…はい(笑い)」。軽妙なトークに押されながらもうなずいた。

福岡出身の梅野が幼い頃からあこがれる城島氏は、現役時代に3割30本を2年連続で達成。阪神に移籍した10年も打率3割3厘、28本塁打の好成績を残した。梅野は今季打率2割6分2厘、8月中旬までは3割台をキープしていた。プロ初の3割達成へ「(気持ちは)もちろんあります」と気合十分。「我慢してフォアボールという大切さも3割の1つのうちやと思う。3割を目指すとなると、そういう選球眼も必要」。今季33四球を選んだ目も武器に大台到達を狙う。

30本塁打には控えめだったが「自分の限界は作らずに、とにかくチャレンジしていきたい」とあこがれの背中を追い続ける。目指すは城島氏のような勝負強い打者だ。【磯綾乃】

◆捕手の3割打者 規定打席を満たして打率3割以上を記録した捕手は19人で、計47度。最多は古田敦也(ヤクルト)で8度。阪神では5人が計7度マークしており、直近は10年城島の3割3厘。現監督の矢野輝弘(現・燿大)も99、03年と2度クリアしている。なお球団生え抜きとなると、75年田淵幸一を最後に45シーズン出ていない。