阪神陽川尚将内野手(29)が8日、西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、500万円増の2400万円でサインした。プロ7年目の今季は71試合に出場して、自己最多の8本塁打を放った。「ホームラン数はキャリアハイですけど、2桁いかなかったのは悔しかった。結果は出せて良かったですけど。納得のいっていないシーズンではありました」と振り返った。

9月25日には新型コロナウイルスの陽性が判明し、同26日には入院した。この日も「途中、コロナになってチームを離脱してしまって」と渋い表情だった。戦列復帰後のシーズン終盤は外野で先発出場を重ね、アーチを量産した。「シーズン通して、自分の思ったようなスイングをできたことも多かった。来年にしっかり生かしていけるようにやっていきたい」と話した。

本塁打を放って、ベンチに戻る際に披露するゴリラポーズのパフォーマンスも定着しつつある。「継続してやっていきたい」と続けた。今秋ドラフト1位の近大・佐藤輝明内野手(21)がライバルで参戦。「毎年、新しい選手が入ってくる。毎年、競争になります。今年は本塁打が8本なので、来年は2桁。守れるポジションが多ければ出場機会は増える。言われたところをできるように、しっかりやっていきたい」と気合を込めた。来季は外野の一角を狙うレギュラー候補として期待は大きい。(金額は推定)