西武森友哉捕手が9日、埼玉・所沢の球団事務所で契約交渉を行い4000万円ダウンの1億6000万円でサインした。20%ダウンという大幅減額。今季打率はプロ入りワーストの2割5分1厘と落ち込み、首位打者とパ・リーグMVPを獲得した昨季と比べ、シーズンを通して苦しんだ。捕手としても先発マスクを外れる試合も多かった。「今年に関しては、本当に何もうまくいかなかった。いろいろ試行錯誤しながらやりましたし、バッティングに関しても、いろいろ山川さんと相談しながら、いろいろ考えることがすごくあった」と苦悩のシーズンを振り返った。

開幕延期で6月から始まった異例のシーズン。フォームに苦しんだ。「単純に当てにいっていた。しっかり振らずに、打率にこだわるとやってきたんで、三振したくないという思いが強くて、当てにいっていた。しっかり自分のスイングができなかった。序盤にできなかったというので、ちょっとずつずれていった」。秋季練習後はバットを1度も振っていない。フォーム改善を前に、すべてを壊して1から作り直すという。

「1回形をなくして、もう1回つくり直そうかなという感じです」。巻き返したい来季に向け「けがなく、契約の日に笑っていられるようにしたいです」と、増額を誓った。(金額は推定)