阪神が守護神ロベルト・スアレス投手(29)の残留に向けて、交渉進展していることが14日、分かった。交渉は大詰めとみられ、矢野燿大監督(52)の残留ラブコールに前向きな反応を示しているという。大型契約でのストッパー残留が見えてきたことで、来季の強力助っ人8人態勢も現実味を帯びてきた。16年ぶりのリーグVへ、戦力充実の虎が突き進む。

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守護神残留の正式決定が目前と迫っている。阪神谷本修球団副社長兼本部長(56)がこの日、報道陣に対応し、スアレスとの交渉の進展具合を語った。

「日々、連絡は取りあっています。彼が帰国する前に矢野監督から『来シーズンは優勝しよう』という話は伝えてもらっていまして。かなり監督の言葉に対して、前向きな反応をしてくれているので、慎重に進めているところです」

スアレスは今季から阪神に加入し、7月以降はストッパーに定着。リーグトップの25セーブを挙げるなど大きく貢献した。だが、米大リーグ複数球団が獲得調査を進め、阪神の保留者名簿から外れて自由契約となっていた。当然残留を熱望している矢野監督も取材に応じ「スアちゃんが残ってくれることになったら、本当にチームとしては一番安定するのでありがたいと思ってます」と話した。

指揮官にとっては念願の瞬間が近づいている。岐路に立つ助っ人右腕の思いに配慮しつつ「(帰国前に)めちゃ言った。来年(一緒に)やるぞ!って」とラブコールを送ったことを今月上旬に明かしていた。コーチ陣らも「日本一になるためにはお前が必要」と声をかけていたといい、矢野監督は「スアちゃんにも届いているところがあってくれたらな、というふうに思っています」。そんな思いに応えるスアレスの“おとこ気”がかいま見える進捗(しんちょく)状況でもある。

もちろん球団も全力を注いできた。複数年契約を提示したとみられ、年俸も大幅アップ確実。2年総額7億円との米国報道も出た。谷本副社長は「条件は出ていましたけど、実はあんなによくないんですけど」としたが、過去の球団外国人投手の年俸最高額(17年以降のメッセンジャー3億5000万円)に迫る最大級を提示した可能性はある。

今オフの野手補強では韓国KTで47本塁打、135打点のメル・ロハス・ジュニア外野手(30)と大筋合意。投手でもロッテから自由契約となったチェン・ウェイン投手(35)、韓国斗山で今季20勝のラウル・アルカンタラ投手(28)との交渉が最終局面。サンズ、マルテ、エドワーズ、ガンケルとの強力助っ人8人態勢完成はまもなくだ。16年ぶりリーグVへ。豪華な助っ人陣が虎の強みとなる。(金額は推定)