中日復帰が決まった前阪神の福留孝介外野手(43)が18日、名古屋市内の球団事務所で正式契約を交わし、入団会見に臨んだ。年俸3000万円の1年契約。

福留との一問一答は以下の通り。

 

-久しぶりのドラゴンズ復帰の気持ちは

福留 今年、戦力外になって、またユニホームを着られるチャンス、着ることができることには感謝しています。

-阪神から見て中日はどんなチームだったか

福留 若い選手もどんどん出てきてるが、投手力が一番いいと思う。対戦相手として試合をして、なかなか簡単には勝たせてくれない。常にいい勝負、ゲームをした。僕がドラゴンズにいたときのように、僅差のゲームを得意とするのは変わっていないという印象はある。

-中日入団に際して

福留 少しでもチームの勝つことに対して、力になれるように。若い選手が野球を続けていく中で何か、僕が経験したことでプラスになることが少しでもあれば。伝えていけばいいなと、そういうことができたらと思っている。

-契約の際には球団からどんなことが言われたか

福留 ここ一番での1本を、と言われた。今回契約していただく要因だと思う。そういうところを自分でしっかり考えて、やっていけたらと思う。

-ファンにひと言

福留 これでまたユニホームを着るチャンスをいただいた。このチャンスを精いっぱい生かして、恩返しではないが、勝つことでファンの返していければいいのかと思っている。

-阪神時代もナゴヤドームでは勝負強かった

福留 自分としてはファンの方々にダメな姿をあまり見せたくない気持ちも持っていた。ドームで活躍するイメージは、昔から持っている。より集中ではないが、そういう思いで打席に立っていた。

-与田監督とは

福留 お電話だけさせていただいた。またよろしくお願いしますという話を。本当に軽くあいさつだけです。

-現在トレーニングは

福留 例年と変わらず、ランニング中心にやっています。

-背番号は9

福留 背番号がどうではなくこの番号を自分の色にしていければいいかなと。

-若手にはどんどん聞きに来てほしいか

福留 そうですね。聞きに来てほしいというか、いきなり初めましてですみませんで難しいと思う。僕もチームメートと慣れていかないといけない。そこは話をしながらやっていけたらと思っている。

-スタメンへのこだわりは

福留 (先発で)ぐらいのつもりで。気持ちは常に持ちながら、やっていきたいと思う。それがどうなるかは、僕が決めることではない。やっぱりプレーヤーである以上、最初から最後までグラウンドに立っていたいと思う。自分のできることを、精いっぱいやれたらいい。

-今季貯金5でようやく3位。優勝への思いは

福留 なかなか優勝経験のある選手はいないと思う。経験して一回り、二回りも大きくなれるチャンスがあれば本当にいい。みんなで勝って喜ぶことをしたい。

-14年ぶりでかつての同僚がコーチに

福留 お互い仕事の役割がある。気にもしていない。阪神でも同級生のコーチとかいた。そこは気にはしていない。荒木コーチには連絡させていただきました(笑い)

-阪神ではファーストミットでノックを受けたりしていた

福留 遊びです。

-基本は外野

福留 そうですね。それはチームの方針なので、僕は分からない。基本的には外野手として。

-スタメンもという話もあったが、レギュラーとして1年を通して出る体力的な自信は

福留 今年は大きなケガがなく、過ごせた。どこか痛いとかはない。年齢が先にきますが、あまり気にはしていない

-今季は結果が良くなかったがどう受け止めたか。

福留 いろんな要因がある。自分の力がないのも大きな要因。そういうところを考えれば、もっともっと練習してうまくならないといけないと思う。

-球界最年長でもできる要因は

福留 よく食べてよく寝ることです。

-球界のPL学園出身選手が少なくなっている

福留 PL学園と言われて、分かる人も少なくなっている。PL学園の野球部を胸を張って言えるように。やっていけたらいいなと思う。

-年明けの自主トレ予定は

福留 内緒です。何も決めていません。

-阪神で対戦したい選手は

福留 晋太郎ですかね。晋太郎のみなさんが思っている以上に苦しんで頑張っている姿を見てきている。彼の持っているポテンシャルの高さは、誰もが認めているところ。彼が成長している面は同じユニホームを着ていると感じることはない。敵としてあまり対戦したくはないが、打席に立って感じてみたい思いはある。

-同一リーグでの移籍で阪神に対し方も

福留 逆に言えば、福留選手がどう思っているか、何を考えるかいうことも自分の中にある。そこはうまく状況、状況で考えながらやっていきたい。