19年ドラフト1位の中日石川昂弥内野手(19)が23日、名古屋市内のジム「BCプロジェクト」での自主トレを公開した。

プロ入り初のオフはパワーアップを目指して定期的に通い、体重はシーズン終了時から4キロ増の99キロに。筋肉量をアップさせ、目指す100キロは目前だ。

「(効果は)全身にきてますね。オフになって来るようになったんですけど、(体が)ゴツくなったことを実感しています」。約2時間、下半身、胴体周りを中心にバーベルスクワットなど約15種類のメニューを消化。その表情には、充実感がみなぎった。

1年目の今季は高橋の故障で7月に1軍昇格。14試合で36打数8安打1打点、打率2割2分2厘の成績だった。「満足はしていないけど、1年目で1軍を経験できると思っていなかったので、よかった」と振り返る。

本職は三塁手だが、2軍では遊撃にも挑戦した。「三塁が一番自信ありますけど、ショートもやれると思っています。仮に二塁でも、練習してやれるようになりたい」。1軍で打席に立つためなら、どこでも守る意気込みだ。

12月は同ジムを中心に鍛錬に励む。1月は沖縄で広島鈴木誠らとの合同自主トレに参加予定。春季キャンプで臨時コーチを務めるOBの立浪和義氏(51=野球評論家)も、指導を楽しみにしている。「近いうちに4番を打てるように(立浪さんに)いろいろ教わりたい。打って、使ってもらえるようになりたい」。戦闘ボディーをスケールアップさせ、一流に極意を学ぶ準備を整える。【伊東大介】