日本ハム栗山英樹監督(59)が、20日に肝臓がんのために81歳で亡くなった作曲家の中村泰士さんを悼んだ。日本ハムが誕生した74年に球団の公式応援歌「ファイターズ讃歌」を作曲したのが中村さんだった。「感謝しかない。この歌がもっと価値を増すために、我々がどういうチームを作っていくか。しっかりやっていきます」と心に誓った。

同曲はファンにとってもなじみが深い応援歌だ。04年の北海道移転後も球団では継続使用され、ホームゲームでは7回表終了時に場内に流されている。また、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷にある鎌ケ谷駅と新鎌ケ谷駅では、発車メロディーとして使用されている。

半世紀近く、球団が歩んできた歴史に添うように、チームを鼓舞してきたメロディーを生み出してくれたことに栗山監督も「ファイターズ讃歌っていうのは(ファンの)みなさんの感じを見ていると(球団の本拠地が)東京の頃よりも今の方が存在感が増しているというか、重みがある。圧倒的に、みんなが聞いた瞬間に覚えられて楽しくてっていう曲を作ってくださったのは、関係者を代表して感謝しかない」としみじみと話した。