21年シーズンのブレークが期待されるイチオシ選手を各球団の担当記者が紹介します。中日からは岡林勇希外野手(18)です。

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竜の注目株は、ミスタードラゴンズがほれ込む岡林だ。高卒1年目の昨季は2軍でコンスタントに結果を残し、出場64試合で打率2割8分5厘、15打点、4盗塁をマーク。NPBアワードでは、ウエスタン優秀選手賞を受賞した。1軍デビューも果たし、6試合で7打数2安打と爪あとを残した。

今春キャンプで09年の現役引退以来、12シーズンぶりに臨時コーチとして現場復帰する立浪和義氏(51=野球評論家)の期待も大きい。「すごくセンスがいい。バットに当てるのもうまい。下半身の力を上半身に伝えられるようになれば、足も速いし楽しみな選手。将来は外野の一角を争う存在だと思っている」。高卒1年目で新人王、ゴールデングラブ賞に輝いた同氏は、岡林が高いポテンシャルに無限の可能性を感じ取っている。

岡林も春季キャンプでの立浪道場入りを心待ちにしている。「2000安打を達成され、二塁打も多い選手だった方。シーズン中の波を減らすためにどういった工夫をされたか、調子を落としたときの対処法や、どう調子を上げたかを聞きたいです。2軍では後半に調子を落として打率も下がった。調子の波を小さくしたい」。同じ左打者のレジェンドから受ける指導を思い描いた。

「キャンプまでにしっかり体作りをして、シーズン頭からしっかり調子を上げていけるようにしたい」。未来の安打製造機は、年末から母校の菰野(三重)を中心に瞬発系トレーニングに重点を置いて体を動かし続けている。キャンプインが待ち遠しい。【中日担当=伊東大介】

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