広島九里亜蓮投手(29)が、31日のNHK紅白歌合戦に2年連続で出場するバンド「Official髭男dism」の藤原聡(29)との再会を熱望した。九里が米子市の後藤ケ丘中を3年途中に転校するまで同じ学びやで過ごし、クラスメートだった。「彼がラジオで言っていたみたいで、中学時代の同級生から連絡をもらって驚きました。僕もあまり記憶がないのですが、クラスも一緒だったんですよ」。時を経て、違う世界で活躍する同級生に刺激を受けている。

今季は先発ローテーションを守り抜き、初めて規定投球回に到達し、8勝6敗、防御率2・96の好成績を残した。広島投手陣で地位を固めつつある。一方の藤原は「ヒゲダン」のボーカル&ピアノとしてインディーズ時代から注目を集め、18年にメジャーデビューした。「Pretender」や「I LOVE…」などヒット曲を連発。若者を中心に絶大な人気を誇る。

九里が30日まで広島市内の施設でトレーニングを続けたのに対し、藤原は大みそかの夜に紅白の舞台に上がる。「1回くらい会いたいですね。でも、向こうの方が売れているので、何とかメディアの方の力でお願いします」。まぶしいスポットライトを浴びる同級生との再会を願い、新年を迎える。【前原淳】