「成りあがり」の2021年へ-。セ・リーグただ1人の新監督にして年男となるDeNA三浦大輔監督(47)が、新春インタビューで自らの「こだわり」を語った。敬愛するミュージシャン矢沢永吉から、背番号、代名詞のリーゼントまで、その信念やプライベートに迫り、野球観も浮き彫りにした。昨季4位から、現役時代の98年以来、23年ぶりの優勝へ。横浜一筋の「ハマの番長」が、ブレない信念で先頭を歩む。

<DeNA三浦大輔監督のこだわり>

◆リーゼント 代名詞となっている髪形は、実は丸刈りからの反動だった。「中学生くらいから髪の毛を伸ばしたいなと。当時はやった『ビー・バップ・ハイスクール』とか憧れていました。1年目とか、さすがにコーチとかに怒られましたよ(笑い)。『なんだその頭は!』って。ただリーゼントにしているからといって、野球をおろそかにしていると見られたくなかった。そこは必死にやりましたね」

◆「ハマの番長」 最初は抵抗感があったと振り返る。「最初は日刊スポーツだと思うんですよね。秋季キャンプでタイヤを引っ張って走っているところで『ハマの番長』という見出しが載ったんですよ。第一印象ですよ。ダサいなと思ったんですよ(笑い)。番長って古いなって。もうちょっとなぁ…というのがあったんですけど。次の年かな。ファンの小さな女の子に『番長』って声をかけられたときに、そこで観念したのかな。こういう小さい子供も認識してくれるんだったら、逆にありがたいことだなと。『ハマの○○』って、当時は佐々木さんだけだったので」

◆身だしなみ スーツと私服は時代とともに変化した。「入ったころはダブル(笑い)。当時は男はダブルだろみたいなイメージで着ていましたけど、ある年くらいからシングルになって。私服も結婚してから変わりましたね。結婚するまでは原色が好きだった。付き合っている時も、よく一緒に歩いてくれたなというくらい(笑い)。紫のローファーとか履いてたからね。で、ヴィトンのセカンドバッグ。MCMとか。入ったころは金のロレックス、ネックレス、セカンドバッグというのがプロ野球選手やったから(笑い)」

◆好きなものは最後 横浜といえば崎陽軒。大好きな「シウマイ弁当」の食べ方にもこだわりがある。「最後の一口はシウマイ1個とご飯でごちそうさま。アンズは前半かな。けっこう早めに食べる」。これに限らず、好きなモノは最後に食べるタイプだ。「最後の一口は、ああ、おいしかったって満足してこうね。そのために野菜とかも先にとったりとか、バランスよくとらないといけないかな」