新人王を獲得した広島森下暢仁投手(23)が、新春インタビューに応じた。1年目は2完投を含む10勝3敗、リーグ2位の防御率1・91。華々しいシーズンを振り返った上で、新人で活躍した選手の多くが2年目に成績を下げるという球界の通説「2年目のジンクス」や21年の目標、エースを目指す心意気などを語った。
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-正月の過ごし方は
いつも実家でゆっくりします。年末におじいちゃんの家に親戚が集まって、毎年餅つきをしてます。
-どんな味付けが好き
おばあちゃんが作るあんこ餅だったり、きなこ餅とかいろいろ好きです。
-20年は新人王。大学時代から成長した部分は
カーブ、チェンジアップとか緩い球を自信持って投げられるようになりました。大学時代は緩い球は打たれるという勝手なイメージがあった。緩い球を使えたのは自信になります。
-一番良かった試合は
状態が一番良かったのは完封した試合(8月14日阪神戦)です。坂倉と気持ち的にも考え方も息が合っていたと思える試合でした。
-自分の球が通用する感覚は
打つタイミングとかは徐々に分かった。そこに投げていいのかダメなのかは分かるようになりました。
-終盤の好投の要因は
指の掛かりだったり、腕の振りだったり、そういう感覚をつかめました。
-ピンチの場面で存分に力を発揮できた
想像以上ですし、点を取られたくないという思いというか、先輩方がしっかり守ってくれているので、自分のボールをしっかり投げる思いで投げてました。
-ギアを変えている
とにかく四球を出さないように、思い切り投げてます。コースとかは気にせず、ゾーンに強い球を投げる意識で。打たれたら仕方ないくらいの気持ちですね。
-21年は143試合
まだ分からないですけど、投げ切るだけの気持ち、体力もそうですし、1週間をおろそかにしないようにやっていきたいです。
-2年目のジンクスへの不安は
みなさんが「ジンクス、ジンクス」と言っているから、それが起きる可能性が高い。今年は「しっかり結果を残す」と思ってくだされば、自分も結果が出るようになると思う。プラスの考えで入っていきたい。
-入団会見で「将来は球界を代表する投手になりたい」と話した。1年目を終えて感じる部分は
同じことをしっかりと繰り返しできる投手、積み重ねていくことができる投手がすごいと思います。
-新人ながらトップレベルの投手と渡り合った。日本代表への思いは
興味はあります。
-代表戦で印象に残っている大会は
あんまりプロ野球を見てなかった。広島に入って「あっ、試合を見ないと」という感じ。ニュースのハイライトを見るのは好きでしたけど、1試合見るということはなかったですね。
-高校、大学と日本代表を経験。日の丸を背負うことの重みは感じた
日本の顔、代表で行っているわけなので、やるべきことは今まで以上にきつくなる場所だなという印象はありました。
-東京五輪への思いは
まだ1年しかやってないので、しっかりと(シーズン)初めからやれたらいいなと。そこよりかはまず、開幕で投げたいなという気持ちの方があります。
-チームの2年連続Bクラスをどう受け止める
優勝争いしたいという思いはあります。
-優勝するためにどう貢献していきたいか
自分は任されたところしか投げる機会はないのでそこでしっかり結果を残すことを考えてやりたいです。
-目標は
1勝でも多くできればいいなと思うので11勝できれば20年を上回れたと思います。
-タイトルへの思いは
投手をやってる以上は、何かしらのタイトルは取りたい。しっかりとやっていれば、そこに近づくと思う。 -エースへの思いは
誰もがエースを狙っていると思います。自分もそこに入っていけるような投手になりたいです。
【取材・古財稜明】