阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が6日、兵庫・西宮市内の球団施設「虎風荘」に入寮した。即戦力スラッガーは同市内の「畑ふとん店」で新たにオーダーメードした特注マットレスを持参。同店のものを大学時代から愛用しており、球団広報を通じての取材に「すごい自分に合ってると思っているので、虎風荘でも使いたいなと思いました。めちゃくちゃ眠れます」と話し、新生活のスタートに備えはばっちりだ。

9日からは新人合同自主トレも始まり、一気に本番モードへ突入する。「ケガしないように動いて、バッティングをアピールしていきたいと思います。(将来は)誰からも目標にされるような超一流の選手になりたい」と決意を新たにした。

◆佐藤輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県出身。甲東小1年から甲東ブルーサンダースで軟式野球を始め、6年ではタイガースジュニアに参加。甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では通算20本塁打。近大を経て、20年ドラフトで巨人とソフトバンク、オリックスと4球団競合の末、阪神から1位指名を受け、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(ともに推定)で入団。50メートル6秒0、遠投100メートルと身体能力の高さを誇る。187センチ、94キロ。右投げ左打ち。

▽阪神の入寮新人の個性的な持参品

◆12年伊藤隼太 大相撲の立行司、第36代木村庄之助が「努力に勝る天才なし」としたためた額縁や、慶応義塾の故小泉信三塾長の言葉「練習は不可能を可能にス」と書かれた色紙などを飾った。

◆12年西田直斗 ディズニーの人気キャラクター「ダッフィー」のぬいぐるみを4個。さらに有名ブランドのハンドクリーム、香水まで持参。周囲を驚かせた。

◆13年藤浪晋太郎 大阪桐蔭時代から愛用する、やや大きめの布団を持参。敷布団220センチ、掛け布団230センチで、197センチの藤浪が寝ころんでも問題なし。

◆14年岩貞祐太 元阪神監督野村克也氏の「野村の極意」など8冊の本を持ち込み、自己啓発に努めた。