プロ野球パ・リーグの記録部長を約20年間務めた千葉功(ちば・いさお)さんが26日午後6時34分、脳出血のため東京都三鷹市で死去した。85歳。東京都出身。葬儀・告別式は近く家族葬で営まれる。

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私が千葉さんと知り合ったのは、MLBの球場でだった。米球界にも顔が広く、10年ほど前までほぼ毎年1、2回、観戦旅行で渡米されていた。英語を流ちょうに話し、春には現地のキャンプ地バスツアーに参加し、同じツアーの米国人ともすぐ親しくなるような、社交的な方だった。

何でそんなに英語が流ちょうなのかと聞くと、戦後間もなかった少年時代から米軍のラジオで毎日メジャーリーグの中継を聞いて自然に覚えたという。そんな昔から米国の野球に親しまれていたことに驚くと同時に、その時に抱いた野球への熱い思いを70代、80代になるまで持ち続けておられたことに敬服した。

この数年は闘病を続けられており、26日に脳出血で亡くなられた。85歳だった。東京五輪をテレビ観戦するのが楽しみだと書かれた年賀状を、いただいたばかりだった。残念でなりません。【MLB担当=水次祥子】