エース密着で開幕ローテ入りや! 高卒2年目で初の1軍キャンプに臨む阪神西純矢投手(19)が、昨季11勝を挙げた西勇輝投手(30)から全てを学ぶ。沖縄入りし、代表取材に対応。「シーズンに向けての調整法であったり、小さい技術面であったりとか、本当に聞くことはたくさんあると思うので、いろんなことを質問して吸収できたらいいなと思っています」。“密”に気を付けながらも、話は“密”に聞くつもりだ。

西純は西勇と曽祖父からつながりのある遠戚関係。これまで連絡は取り合っていたが、約1カ月にわたり一緒に練習するのは初めてだ。この年末年始には西純自ら連絡し、トレーニング方法について助言を求めると「先輩を抜かすには、その倍以上をやらないと抜かせない」と愛のゲキが返ってきた。指摘された時間の使い方は、このキャンプでも意識。「野球漬けの1カ月になると思いますし、時間の使い方をうまくして、少しでもレベルアップが出来るように」。ともに過ごす貴重な時間を最大限に有効活用する。

昨年11月から、あこがれのツインズ前田をモデルにした新フォームに着手してきた。今月14日に鳴尾浜でブルペン入りした際には「自分の中で、これというフォームは決まってきた」と、手応えを得た。完成した「マエケンフォーム」を武器に、目指すは先発ローテーション争い。「自信はあります!」。みなぎるパワーはあふれんばかりだ。

高卒2年目以内の投手で1軍キャンプに参加するのは、14年藤浪以来7年ぶり。「最年少なんで、しっかり元気を出していって、そういう若さで勝負していけたらいいなと思っています」と意気込む。沖縄への抜てきは期待の高さの表れ。実績ある先輩たちの中で、元気にアピールする。【磯綾乃】

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