阪神伊藤将司投手(24=JR東日本)が30日、先乗り合同自主トレで初のブルペン投球を行い、捕手の梅野からソフトバンク和田のようだと称された。

「梅野さんに受けてもらって、全部の球種を見てもらおうかなと思って今日は投げました」。沖縄初のブルペンでは、直球にツーシーム、カーブ、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球を交え、38球を投げ込んだ。即戦力として期待される左腕は、出所の見にくいフォームが持ち味。「自分の体で隠して急に打者から出てくるようなイメージでやっています」。そんな独特のフォームを、虎の女房役も絶賛した。

「ふと思ったのは、和田さんに近いのかなと。やっぱり後ろが隠れて、ピュッと来るから、バッターは打たされたり差されたり、というのが出来るようなタイプなんじゃないかな」。梅野が挙げたのは、ソフトバンクのベテラン左腕。和田はプロ1年目の03年から先発ローテーションの一角として、14勝を挙げ新人王を獲得。チームの優勝に貢献した。対戦経験のある梅野のコメントなら心強い。

最短で2月7日の紅白戦2戦目が初実戦。デビューへ向けて仕上がりは順調だ。「ストレートとか変化球も低めに集まっていたんで、いい感じで来ていると思います」。まずは結果を残して先発ローテ入りへアピール。そして和田のように、1年目からフル回転を目指す。【磯綾乃】