21歳の覚悟を示した。ヤクルトの村上宗隆内野手は2日、誕生日を迎えた。プロ2年目の19年、36本塁打でブレークを果たしたが、チームはその年から2年連続で最下位と低迷。今季は若き主砲として、チームを優勝に導く。1月に新型コロナウイルスに感染した影響で、キャンプは別メニュースタートとなった。自分を見つめながら練習に打ち込み、開幕へ照準を合わせる。
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「優勝」の言葉を繰り返した。「最下位のチームの4番なので、そこを優勝できるチームの4番になれるように頑張りたいなと。そこだけです」と静かに話した。
昨年は球団日本人選手初のシーズン全試合4番を担った。プレッシャーに打ち勝ち、自身初めてベストナインと最高出塁率のタイトル獲得。誰もが認めるヤクルトの4番打者へと成長した。それでも満足せず、自覚を持って鍛錬に励む。この日は雨のため、室内練習場で打撃練習。乾いた打球音を響かせ、コロナ禍の不安を払拭(ふっしょく)させた。高津監督が「バット自体は振れているのかな」と認めるほど。体力面は普段通りまでに回復してきた。守備や走塁など、足を使った動きを取り戻し、完璧な状態に持っていく。
元の状態に戻るだけではなく、さらなるレベルアップを図る。誕生日の抱負として、色紙には「成長する」と記した。4番としても、人間としても成長を続け、絶対的な主砲へ。そのためにはなんでもする。チームには今季、ソフトバンクから内川が加入した。「強いチームでレギュラー張られていましたし、そういう強いチームのあり方はすごく気になる。どうしてもやっぱり僕もチームを勝たせて優勝させたいので、聞けることは聞いて。いろいろなことを吸収して成長したいと思います」。現役最多の2171安打を放ったバットマンから、4番のあり方を積極的に学び、自身の糧にする。
誕生日でたくさんの祝福メッセージをもらったが、淡々とメニューをこなした。「僕自身の気持ちは開幕に向けてやっているので、しっかり集中して練習することができました」と振り返った。今季の最後は歓喜で沸かせるために…。沖縄の日差しを浴びながら、懸命に汗を流す。【湯本勝大】



