阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(21)が2日、沖縄・宜野座1軍キャンプで推定飛距離145メートルの驚弾を放った。

フリー打撃のラストスイングで強振。打球はバックスクリーンの電光掲示板の屋根にバウンドして場外に消えた。大学の大先輩である糸井嘉男外野手(39)は規格外ルーキーに「同じ生駒で育った野人」と新ニックネームを命名。超人&野人のタッグに夢が広がる。

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ガコンッ。昼下がりの宜野座球場に鈍い音が響いた。佐藤輝のフリー打撃。その最後となった120スイング目に誰もが目を奪われた。右足にグッと力を込めて振り抜いた打球は、沖縄の空に吸い込まれるように舞い上がりバックスクリーン方向へ。「歓迎 阪神タイガース 宜野座キャンプ」と映し出された電光掲示板の屋根にワンバウンドし、場外に飛び出した。

「風っすね。(手応えは)良かったです」

打った佐藤輝は謙遜するが、規格外スラッガーの注目度は増している。キャンプ初日の前日に9本(89スイング)だった柵越えは、この日は大きく上回り25本。逆方向に伸びる放物線も特徴的だ。間近で目撃した矢野監督も「見たよ。普通やで。俺は1度も当てたことないけど」と苦笑い。独特の放物線に「フォローの風であいつの高さの打球が出れば、やっぱりあそこまで飛ぶよな」と驚くばかりだ。

宜野座の話題を独占する黄金ルーキーに大学の大先輩も反応した。チーム最年長の糸井は「いやぁもうね。同じ(奈良県)生駒で育った野人なんで、ほんま僕も楽しみにしてます」。同大学の野球部の練習場を引き合いに、パワフルで野性的なニックネームをプレゼント。沖縄でも会話を交わすことがあるようで「誰もが認めるような打球を打ってるし、堂々とやってほしい」と期待を込めた。

本来であれば緊張の毎日を過ごしているはずのキャンプだが、佐藤輝は自然体だ。注目の飛距離にも「いくら飛ばしても試合で打てなかったら意味がない。確率を上げていけるように頑張りたい」と気にするそぶりはない。ただ、虎の超人から頂いたニックネームには「野人になれるように頑張ります!」と笑顔になった。18歳差の2人が甲子園の両翼を守る可能性も十分にある。超人から野人へ-。愛情たっぷりのエールだった。【桝井聡】

▽阪神井上1軍ヘッドコーチ「どこの新聞も『佐藤が柵越え15』とか書くけど、実際それくらいの怪物級であることは間違いない。開花させるにはどうしたらいいかというのは考えてやる。俺らはフリー打撃にいい力してるなとは思うけど、一喜一憂はしない」

▽阪神北川1軍打撃コーチ「飛距離も見ての通り。スイングスピード、当たった時の角度、距離はやっぱり普通の人間じゃなくて、持って生まれたものなのかなと感じますね」

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