使命感を胸に、日の丸を背負う。大学軟式野球日本代表に東北地区から4選手と女性主務が初選出された(いずれも3年)。例年なら海外遠征で現地の日本人学校との交流、野球教室を行うが、今年はコロナ禍の影響で中止に。代わって18日から静岡県内で始動し、社会人チームとの交流試合、中学生を対象としたオンライン野球教室などを予定。軟式野球の普及を目的に活動する。

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宮城教育大初の代表選出となった名取竜也投手(仙台三)は、決意の言葉を口にした。「いろいろな方々からお祝いの言葉をいただいた。全国から選手が集まるので、しっかりコミュニケーションを取っていきたい」。武器は曲がり幅の異なる2種類のツーシーム。人気ユーチューバー「トクサンTV」の動画を見て、握り方をマスターした。「一番自信のあるボール。コントロール良く投げ込んでいきたい」。

東北学院大の門脇圭哉内野手(仙台東)は、喜びと驚きの表情を浮かべた。「(日本代表に)自分が選ばれて信じられない気持ち。うれしかったんですけど、実感が湧いてこなかった」。内外野とも守れるユーティリティー選手で、守備範囲も広い。憧れの選手はロッテなどでプレーし、現在は同球団コーチの小坂誠さん(47)。「小坂さんのように、しっかり足を使って、どの打球にも正面で捕球する」と基本に忠実なプレーを心がける。

仙台大(宮城)の持舘理登外野手(相馬)は打撃でアピールする。「バットコントロールと選球眼が持ち味。代表チームに貢献していきたい」と力を込めた。さらに、ムードメーカー役としても期待されており、「その場に応じて対応していきたい」と意欲的だ。

仙台大の森夏美主務(聖和学園)は、倍率3倍の壁を突破し、日本代表主務の座をつかんだ。「レベルの高いチームのマネジャーをやってみたかった」。卒業後は野球に携わる仕事を目指しており、「この経験が今後につながるように、頑張りたい」と意気込んだ。