オリックス能見篤史投手兼任コーチ(41)が「球春みやざきベースボールゲームズ」の24日西武戦(宮崎市清武)で移籍後初めて対外試合に登板することが19日、決定的になった。能見はこの日紅白戦に初登板し、先発で2回を完全投球。成長株の太田をフォークで見逃し、T-岡田を直球で空振り、安達をチェンジアップで空振り三振に抑えるなど好結果を出した。次戦は山賊打線を相手に、中継ぎで登板する。

最速143キロの直球に多彩な変化球で、投球を組み立てた。能見は「(捕手の)伏見なりに感じたことも言ってもらいました。(ダメというのは)とりあえず、今日はなかったかも」と自らに合格点を与えた。初バッテリーの伏見は「コントロールがいいですし、打者との戦い方を知ってる。やっぱり、うまいなと」と感心し、中嶋監督も「順調じゃないですか」とうなずいた。

今キャンプを訪れた他球団のスコアラーは、ブルペンで黙々と投げる41歳のタフな姿に目を丸くした。投げて肩を作っていくスタイルで、ブルペンでの投球数は能見がトップを走る。この日の完全投球にも「3ボール2ストライクが3回あったし、カウント負けが何個かあった」と反省を忘れず。西武相手の投球が注目される。【堀まどか】