ソフトバンクは26日、宮崎春季キャンプを打ち上げた。27、28日は宮崎でオリックスと練習試合を戦い、福岡に戻る。「1日1000スイング」を掲げるなど、野手陣を引っ張った小久保裕紀ヘッドコーチ(49)は、若鷹たちに総仕上げとして「エース打ち指令」を出した。

小久保ヘッドは指導者として初めてのキャンプを振り返り「評価は結果で決まるもの。振らないといけないのは間違いないし、意識は芽生えたくらいかなと思う。打球の強さも全体的にましてきた」と一定の手応えを明かした。すでに対外試合はスタートしているが、ここからは開幕メンバー生き残りをかけた本格的なサバイバルになる。

若鷹たちにとっては早速、最高の舞台が与えられた。27日オリックス戦は山岡、山本という、ともに日本代表経験のあるエース格が登板してくる予定だ。「ベテラン陣、主力は(試合に)行かないので、余計にチャンスですよね。ああいう日本でトップクラスの選手を打てるチャンスはそうそうない」。小久保ヘッドは若手中心のメンバーで臨むことを明かし「向こうは調整登板とはいえね、どういう対応をするのか楽しみですね」と、アピールに期待した。

オープン戦については3月16日以降、開幕までの5試合は本番モードで挑むとし、そこまでが開幕1軍メンバーを判断する材料となる。小久保ヘッドは「枠は狭いのでね。より結果というところを求めていきたい」と鋭く目を光らせた。【山本大地】