中日大野雄大投手(32)が27日、阪神との練習試合(北谷)で今季初めて実戦に登板した。2回4安打3失点にも「しっかり腕も振れてストライクゾーンで勝負できた」と自ら合格点。開幕投手は現時点では未定ながら、沢村賞左腕が1カ月後のシーズン開幕へ本格的に動きだした。

初回、先頭近本には打球が二塁後方に落ちる不運な二塁打を打たれた。無死満塁でサンズを見逃し三振に打ち取ったが、適時二塁打、犠飛であっさり3失点。2回は山本に二塁打を許すも、後続を断った。

「初実戦で不安だった。あれだけストライクを取れ、腕も振れていた。去年より(内容は)ええかな」。昨年の初実戦だった2月23日のオープン戦・DeNA戦(北谷)は3回5安打3失点。1年前と比較し、投球内容に手応えを感じた。昨年との違いは、沢村賞の看板。「(阪神打線からは)今年は大野から打つぞ! というのを感じられる。負けないようにやっていきたい」と気を引き締めた。

注目された阪神のドラフト1位佐藤輝明内野手(21=近大)との初対戦は、カウント1-2から4球目が抜けて死球。「初球からしっかり真っすぐを振ってきた。シーズンでも何度も対戦する打者なので、抑えられるようにしていきたい」。トラの即戦力新人に警戒心を強めた。【伊東大介】

▽中日大島(1軍初実戦も3打数無安打) 自分のタイミングで打とうと打席に入ったが、まだまだ。(仕上がりは)順調で予定通り」

▽中日阿部(青柳、藤浪からそれぞれ1安打) 打てて良かった。タイミングをゆったり取りたいが、取れないこともある。何とか安定させるように練習する」

▽中日岡田(5回に4番手で登板し、佐藤輝、サンズから連続奪三振) 今日は直球が良かった。直球をしっかり投げられれば、変化球も良くなってくる。今日の感じを忘れずに投げていきたい。

▽中日福(今季の実戦初登板で、マルテに17球粘られるなど1/3回2安打1失点) 特に緊張することなく投げられた。もう1段階上げて、横に飛んでいた球(16ファウル)が空振りになればいいなと思う。しっかり上げていきたい。

▽中日橋本(8回に6番手で登板し、完全投球) 今日はしっかりゾーンに投げられた。(カウント)2-0から変化球でストライクも取れた。欲を言えば、もう少し低めに集めていきたい。

▽中日木下雄(9回、7番手で登板し3人でピシャリ) 今日は結果にこだわろうと思って、思い切り腕を振って投げました。

中日担当のツイッターはこちら―>

中日ニュース一覧はこちら―>