サブマリン急浮上! オリックスのドラフト4位中川颯投手(22=立大)が28日、ソフトバンクとの練習試合に5回から救援登板し、2回1安打無失点と好投した。

「緩急でタイミングを外すことを意識して投げました。カーブがブルペンから良かった。ほぼ(ストライクゾーンに)入ったので」

この日の最遅は99キロ。130キロ台の直球と組み合わせ、打者のタイミングを外した。「高低、左右も使っていこうと。実際にそう投げられた。ベストを尽くせた」と笑顔を見せた。けん制で一塁走者を刺す場面も。「自分はクイックが遅く、スタートが切りやすいフォーム。けん制は練習しました」と手応えを語った。

中嶋監督は「クイックなどは数段上がってきた。まだまだこれから見ていきたい。向こう(2軍)で長いイニングを投げさせるかも」と先発起用の可能性も示唆し、次回登板は2軍で先発する方向だ。中川颯はプロ初のキャンプを「コンディションも不安なくできた。現状に満足せずに。実戦で課題も見つかると思う。まずは早く雰囲気や環境に慣れて成長できたら」と振り返った。貴重なサブマリンがチーム浮上の鍵を握る。【真柴健】

◆中川颯(なかがわ・はやて)1998年(平10)10月10日、神奈川県生まれ。桐光学園では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。立大1年で59年ぶりの全日本選手権優勝に貢献し、最優秀投手賞。20年ドラフト4位でオリックス入団。契約金5000万円、年俸900万円(ともに推定)。背番号37。184センチ、80キロ。右投げ左打ち。

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