主力に交じって4番に座った日本ハム野村佑希内野手(20)が、広島戦(名護)で4打数2安打1打点と結果を残した。8回2死二塁では、昨季セ・リーグ新人王の森下から適時二塁打を放ち「しっかり待てて打てた」と、納得顔だ。

逆風を切り裂く鋭い打球に、無限の可能性が詰まっていた。追い込まれてからカーブをすくい上げ、中堅フェンス手前まで飛ばした。惜しくも柵越えはならなかったが、栗山監督を「(4番の)雰囲気があるね」と喜ばせた。

対外試合では、これが2度目の4番。前回と違ったのは、近藤、西川、大田ら、レギュラーが並ぶ中で抜てきされたことだ。推薦した小笠原ヘッド兼打撃コーチは「試すのは今のうち。いい経験ができたのでは」。非凡な打撃センスは、数々の打撃タイトルを手にしてきた同コーチのお墨付きだ。

高卒3年目で迎えた初の1軍キャンプでは、連日の特守に特打で体を追い込んだ。「簡単に打てる打順ではない。高校でも4番だったので、プロでも目標にしている打順。いつか、実力で勝ち取りたい」。4番の資質を、しっかりと証明した。【中島宙恵】

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