巨人田口麗斗投手(25)とヤクルト広岡大志内野手(23)との1対1の交換トレードが1日、成立した。両球団の交換トレードは、76年12月のヤクルト浅野啓司投手と巨人倉田誠投手以来、約44年ぶり。凝り固まった球界トレード事情が活性化し、プロ野球が面白くなる。

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ヤクルトの昨季先発防御率は4・83とセ・リーグ唯一の4点台。巻き返しへ投手陣の再建が急務だが、開幕ローテーションは固まっていない。

開幕投手は小川に決まり、石川も内定。高梨とスアレスも有力。2年目の奥川は、昨季右肘を故障したことを踏まえて、スローペースで調整している。今季先発に転向する寺島や、原、高橋、金久保らと、ドラフト1位木沢と2位山野が残る枠を争う。いずれも十分なアピールができず、練習試合は4連敗中。先発が打ち込まれる試合が続いた。高津監督は「先発の枠を争うメンバーが軒並みあまりよくない。ちょっと考えないといけない」とテコ入れを示唆していた。

新外国人投手としてサイスニード、2月には元ソフトバンクのバンデンハークを獲得。コロナ禍による入国制限のため、合流のめどは立たず。指揮官はキャンプ最終日に「こんなんじゃ絶対シーズン乗り切れない」と危機感。田口は即戦力として、浮上の鍵を握る。

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