広島西川龍馬外野手(26)が、6日ヤクルトとのオープン戦(マツダスタジアム)から1軍に合流することが決まった。5日、教育リーグ・ソフトバンク戦(由宇)で3番中堅で先発出場。佐々岡真司監督(53)が見守る中、4打席に立ち1安打を記録。守備も軽快にこなし、昨年11月に受けた右足首の手術からの復活をアピールした。高橋大樹外野手(26)も6日から1軍に昇格する。

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鋭い打球が二塁手を切り裂き、右前へと転がった。4回2死一塁からの第3打席、西川が初球を振り抜いた。打球は猛スピードで一、二塁間をぶち抜いた。「ヒットじゃないでしょ。二ゴロですよ」と笑うも、首脳陣の前で順調な仕上がりをみせつけた。

守備でも軽快な動きをみせた。4回無死一塁から、増田の左中間への打球に中堅から快足を飛ばして追いついた。「守備は問題なくできたかなと思います」。中堅に加え、5回には左翼の守備に就いた。昨季は中堅のみを守ったが、守備位置のこだわりについては「特にはないですね。どっちでもいいです」ときっぱり。体の状態については「9割くらい」と話した。

開幕に照準を合わせ、昨季11月に受けた右足首の手術から順調にリハビリを重ねてきた。1月中旬には打撃練習を再開し、実戦復帰した2軍キャンプ終盤の2月27日九州独立リーグ・火の国サラマンダーズ(熊本)との練習試合(天福)では、右越えフェンス直撃の二塁打を放った。この日、ソフトバンク戦を視察した佐々岡監督は「しっかりと動けるというか、足の状態もいいというところで、明日(6日)から1軍合流とします」と明言した。

6日ヤクルト戦にも出場予定で、開幕までの残り3週間で実戦感覚を養っていく。大盛ら若手もアピールを続けているだけに「タラタラしてたら僕もすぐ抜かれるので、突き放すくらいでやっていかないと」と気合をにじませた。打線に厚みをもたらすバットマンが、1軍の舞台で再び暴れ回る。【古財稜明】

▽広島小園(8番遊撃で先発出場。4回2死二、三塁から左越えの2点適時二塁打) 高めの直球をしっかりセッティングしてうまくたたくことができた。

広島中崎(8回に6番手で登板し、1回を3者凡退) 全部が全部いい球ではないけど、いい球も多くなってきている。(1軍へ向け)今できることを必死にやっていくだけです。

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