阪神の元内野手で、700試合連続フルイニング出場の記録を持つ三宅秀史氏が3日、心不全のため死去した。86歳。岡山県出身。近年は体調が思わしくなく、入退院を繰り返していた。5日に家族葬を行った。 1953年(昭28)に阪神入り。遊撃吉田義男との三遊間は、プロ野球史上最高コンビと語り継がれる。

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▽前阪神監督の金本知憲氏 現役時代に目をけがされたお話を実際にうかがいました。当時は、目のけがでも選手生命の危機になることがあるのだなと思いました。また、(三宅氏を超えた)連続フルイニングの記録を「もっともっと。どんどん伸ばしていけよ」と直接言っていただき、背中を押していただいたことは今でも鮮明に覚えています。

◆三宅秀史(みやけ・ひでし) 1934年(昭9)4月5日生まれ、岡山県出身。内野手。66~67年の登録名は「伸和」。南海高から53年に阪神入団。吉田義男と三遊間を組み、名守備で知られた。700試合連続フルイニング出場はプロ野球3位。62年9月6日の試合前にキャッチボールの球を左目に受けて視力が下がり、記録は途絶えた。57年には三塁手としてセ・リーグのベストナイン。現役時代は176センチ、70キロ、右投げ右打ち。オールスター出場4回。68年から71年まで阪神コーチ。