日本野球機構(NPB)とJリーグは8日、新型コロナウイルス対策連絡会議を開いた。現状では定期的にPCR検査を実施しているが、試合会場でのオンサイト(現地)検査の導入について検討した。

3日のJリーグ名古屋-G大阪戦は、試合前日から当日にかけてG大阪に選手、スタッフ5人に陽性が出て、直前に中止となった。直前に開催可否の判断を迫られた場合に、オンサイトで検査できれば、一定の安全性を確認した上で試合の挙行につながる可能性が出てくる。村井チェアマンは「オンサイトで検査をすることで90分間の試合において、相手の選手に感染を拡大するリスクが少ないことが説明できる」と話した。

短時間で結果が判明する簡易PCR、抗原定量検査など、検査法についても話し合われた。精度や費用の問題もあり、継続して議論を進めていく。観客動員の上限については、絶対数ではなく、球場の収容率を基準に決めるよう2月にNPBとJリーグの連名で文科省とスポーツ庁に要望。外国人の入国制限についてもデータに基づいて政府と交渉するとしていた。NPB斉藤コミッショナーは「この数週間で少しお話はしてますが、結論は出ていません」と話すにとどめた。