初の開幕ローテ入りを狙うソフトバンク杉山一樹投手が、自己最速157キロを更新して巨人を斬る。

9日に昨年日本シリーズの再戦となる巨人とのオープン戦(ペイペイドーム)に先発。本拠地で調整した右腕は「残り少ないアピールチャンス。自分が持っているものを見てもらえるように頑張りたい」と口元を引き締めた。7日のブルペン投球について「結構良かった。160キロは無理ですが、158キロはいけるかもしれない」と手応えを示し、最速更新を自ら予感した。

昨年の日本シリーズ第2戦。杉山は9点リードの8回に5番手で登板し、1回を無安打無失点に抑えた。自己最速タイ157キロをマークして岡本和からは三振を奪ったが「自分の投球はできなかった」と納得しておらず、再戦で成長ぶりを示す。注目ルーキー、球界最長身2メートルの秋広優人内野手(18=二松学舎大付)についても「頑張って抑えます」とキッパリ。開幕ローテ争いのラストチャンスの可能性が高いマウンドで、100%の力を出し切る。