プロ野球独立リーグ、BC新潟はキャンプ第4日の13日、ハードオフ新潟でトレーニングした。グラウンドコンディション不良のため、午前中は室内練習場と屋外を併用。午後はグラウンドに出て、打撃練習を繰り返した。今日14日は社会人、ジェイファム(神奈川)と練習試合を行う。主将就任2季目の内藤晃裕内野手(24)は今季初の実戦を楽しみにしていた。

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内藤が振り切るバットから乾いた音がリズムよく響いた。午後、1番に繰り広げたティー打撃。モットーは「限界を作らない。どんなことがあっても上を向く」だ。この日のスイングも、限界を作らずにフルパワーで取り組んだ。

今日14日はハードオフ新潟で社会人、ジェイファムと練習試合が組まれる。内藤は「久々の野球。楽しみ。ゲーム形式はやっていないので…」とキャンプ5日目での実戦に期待感を見せた。オフの自主トレで体重は5キロ増え、現在90キロ(身長180センチ)。「動ける。いい感じに筋肉がついた」とパワーアップした姿で今季初実戦に臨む。

内藤のアピールポイントは長打力だ。昨季の三塁打5本、本塁打3本はともにチームのトップだった。しかし満足はしていない。「長打が少ない。もっと打ちたい」と言う。ルーキーの19年は本塁打5本だっただけに、なおさらだ。「昨シーズンは力を入れすぎて硬くなって打っていた」という反省から、今季はボールにパワーを確実に伝える柔軟さを心掛けている。

主将は2シーズン目。コーチ兼任の稲葉大樹内野手(36)を除いて、24歳は野手の最年長タイだ。「背中で、言葉でチームを引っ張りたい」と主将はNPB入りをガムシャラに狙う後ろ姿を同僚に見せるつもり。昨年はNPB1球団から調査書が届いたものの、ドラフト指名はなかった。「何が何でもドラフトにかかるように悔いを残さず全力で取り組みたい」と力強かった。【涌井幹雄】