図らずも、再び豪華リレーが実現する。楽天田中将大投手(32)が、14日DeNAとのオープン戦(静岡)で復帰後初のスライド登板に臨む。13日、先発予定の同戦が雨天中止。ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)が先発予定だった14日へ回り、5回、80球前後をめどにする。早川は2番手で4回を予定しており、2人で1試合を担う。

空のいたずらも糧となる。田中将のシーズン初登板は開幕2戦目、27日日本ハム戦(楽天生命パーク)に決定。2月20日の初登板から中6日での登板を3度重ねていたが、今回は中7日、開幕前最後の登板となる次回は20日巨人戦(東京ドーム)へ中5日と間隔がずれる。ただ、中4、5日はかつての楽天在籍時やメジャー時代に何度も経験。石井GM兼監督も「問題ない。そんなにたいした話じゃない」と意に介さず、調整に狂いはない。

新人左腕も明確な課題を持って、マウンドに上がる。早川は前回登板の7日中日戦では直球に比べ、変化球時の腕の振りが緩む癖を見極められ、4回8安打3失点と捉えられた。あぶり出た問題点にも「特に大きく変えたことはないですが、ちょっとした意識、コンディショニングの部分を意識した」と微調整。「変化球で空振りがほしい場面で、変化球を積極的に投げていきたい」と見据えた。

この日は土曜で、さらに田中将が登板ということもあり、静岡・草薙球場には約5600人の観客が集う見込みだったが、残念ながら中止に。14日も約5500人の集客を見込んでおり、ともに今季初実戦となった2月20日練習試合日本ハム戦以来の“競演”に注目が集まる。【桑原幹久】

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