阪神の19年ドラフト3位及川雅貴投手(19)が、1軍デビューを果たした。21年初の巨人戦に先発し、4回1安打無失点。「1軍の登板を告げられてからすごい毎日毎日緊張していて、少し落ち着かない部分もあったんですけど、今投げ終えてすごいほっとしているというのが一番です」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

完璧な立ち上がりだった。1回は3者凡退。2回には4番岡本和を右飛に打ち取った。3回には身長2メートルの注目ルーキー、秋広と対戦。四球を与えるも、1番若林の間に二盗を阻止し、結果的に3人で終えた。

4回は先頭の若林にこの試合初めての安打となる二塁打を浴びると、続く北村に四球を与えピンチを迎える。それでも高卒2年目の左腕は冷静だった。梶谷を初球の変化球で遊飛、岡本和を直球で押し込み右飛、最後は丸を左飛に抑え切り抜けた。

及川の投球に矢野監督も「素晴らしかった。緊張したって言っていたけど、どんどん攻めていける姿が見れた」と評価。「今季中にここで登板してほしいと思える登板やったんで。純矢(西純)も頑張っているし、右、左でタイガースを引っ張っていくような投手になってもらいたい」とさらなる期待をかけた。

シーズンでの1軍デビュー、そして甲子園のマウンドへ「内容を見たらストレートが甘く入ったりだとか、変化球でカウントが取れなかったり、結果だけを見ずに内容を見て、次に生かしたいと思っています」と反省点を挙げつつも、梶谷、岡本、丸の中軸を無安打に抑えたことは「自信になりました」と手応えを得た。経験を糧に飛躍を目指す。

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