次は3・30G倒だ! 中日大野雄大投手(32)が巨人とのオープン戦に先発し、5回74球を投げて4安打1失点にまとめた。開幕からのローテーション入りが危ぶまれていたが、開幕2カード目の初戦となる30日の巨人戦登板に向けてピッチを上げてきた。

「やりたいことが全部できました。バランスも前回より良かったし、ランナーがよく出たのですが、そこでどう打たせるかということも確かめられた。すべてのボールの精度もよかったと思います」。強敵・巨人相手の前哨戦に臨んだエースは収穫内容を隠すことなく、開幕ローテOKを自らの言葉で印象づけた。

ストレートの最速は146キロ止まりだったが、フォークやツーシーム、スライダーも織り交ぜ、巨人打線を翻弄(ほんろう)した。自ら収穫と位置づけた場面となった2回は広岡を遊ゴロ併殺、3回は北村を三ゴロ併殺。令和の完投マシン健在をアピールした。

負担を軽くするため、試合前のブルペン投球も10球ほど減らしてマウンドに向かった。「今年はこれで行ってみようかなと思っています」。21年スタイルのテストも上々。4回、岡本和、丸に連打を浴び、1点を失ったが「丸選手に打たれたのもいい勉強になった。2週間後に投げるとしたらいい材料になったと思う」。23日からのウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)で最終調整を行う予定。「火曜日の男」となる沢村賞左腕の意識は一気に、本番での「3・30G倒」に向かっていた。【安藤宏樹】

▽中日与田監督(エース大野雄の開幕ローテション入りのメドが立ったかと問われ)「そう思います。非常によかった。キャンプからの流れを考えれば十分だと思います」

▽中日鈴木(6回2死満塁のピンチを招くもウィーラーを投ゴロに抑え、練習試合を含めた無失点試合を8に伸ばし)「しっかり粘って抑えられたのでよかったです」

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