さあミスター超えだ! 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)が、19日から行われるオリックス3連戦(京セラドーム大阪)で、58年にルーキー長嶋茂雄(巨人)がマークした7本塁打に挑む。すでにオープン戦6発でドラフト制後(66年以降)の新人最多を記録。この日発表されたサードユニホームの強烈な虎デザインに「負けないぐらい派手な活躍をしたい」と豪語。公式戦デビューを前に、猛虎魂にスイッチが入った。
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どの打席も目が離せない。関東遠征で大暴れした佐藤輝が関西に帰ってきた。公式戦までオープン戦も残り3試合。オリックス戦で偉業達成を狙う。あと1本でルーキー長嶋が記録した7本塁打に並び、もう1本で超える。ドラフト制後、新人初の「本塁打王」も見えてくる。「そこ(長嶋さん)への意識はないですけど、1戦1戦打てるようにやっていきたい」と平然と話した。
ミスター超えのイメージはできている。兵庫・西宮市で育った佐藤輝にとって京セラドーム大阪は、甲子園と同じく何度も観戦に訪れた場所。近大時代の19年12月、プロでの自身のイメージを問われ「京セラの3階席にぶつけるイメージですかね」と、答えたことがあった。まだどの球団のユニホームを着るか分からない中、プロで大アーチをかける姿をはっきりと思い描いていた。
猛虎魂にスイッチが入った。この日、恒例の夏イベント「ウル虎の夏2021」で着用するユニホームが発表された。黄色生地に虎がほえるド迫力のデザイン。佐藤輝は実際に袖を通し、そして刺激を受けた。「すごい派手だな、と。このユニホームに負けないぐらい派手な活躍をしたい」。猛虎の将来を背負う男が豪語した。ファン用のレプリカユニホーム(7700円・税込み)でも背番号「8」が新人でただひとり用意され、すでに営業面でも主力級だ。
19日には同学年で開幕投手を務める山本が先発。佐藤輝は「好投手から打てるように。球界を代表する投手なので、同世代などは関係なく自分のスイングを心がけていきたい」と真っ向勝負を誓った。この日は甲子園室内練習場で調整。フリー打撃では強烈な破壊音でネットに打球を突き刺した。佐藤輝の6発に乗せられるようにチーム17本は12球団トップ。矢野監督は「ルーキーが頑張っているんやから自分たちが負けてられへんっていうのはある」と輝効果を喜び「結果的に輝(佐藤輝)がそう(1位)なればいい」と本塁打王フィニッシュを望んだ。
3月26日のヤクルト戦に向け、今回の3連戦は、チームも本番モード。公式戦デビューへ-。佐藤輝がアーチ連発で怒濤(どとう)のオープン戦を締める。【石橋隆雄】



