ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、開幕へのギアをまた1つ上げた。6回の決勝適時打を含め、オープン戦初のマルチ安打をマーク。4回には二盗も決めて、首脳陣の両アキレス腱(けん)の不安も払拭(ふっしょく)した。「走塁のところでも盗塁を決められた。不安なく走ることができ、コンディション的にもいい状態だと思う」。頼れる男が完全復活へ大きな手応えをつかんだ。

4回の第2打席。カウント0-2と追い込まれたが、内角への難しい変化球を中前安打にした。その後、2死となって松田の時に柳田本人の希望もあって盗塁に成功した。6回1死二塁では初球から積極的にスイング。当たりは良くなかったが、左翼の前にポトリと落ち、決勝打もマークした。「チャンスの場面で落ち着いて集中して打席に入れた結果、決して当たりは良くなかったが、いいところに落ちてくれた。安打も出始めてきたし、日に日に打席の感覚自体も良くなっている」。あとは豪快な1発だけだ。

両アキレス腱(けん)のコンディション不良により調整が出遅れていたが、16日から1軍に合流。「体は100%」と、試合前の練習で昨年シーズンではほとんどしていなかった走塁練習も積極的にこなしている。この日はシーズンでは18年6月10日中日戦(ナゴヤドーム)以来となる左翼でスタメン出場した。足へ負担を考慮したもので、工藤監督も「ひとつのオプションだし、どの選手でもどこでもいけるように準備することが大事」と説明した。

「オープン戦残り1試合となるが、気を引き締めて臨みたい」。21日広島戦(マツダスタジアム)がオープン戦ラストゲーム。出身地でもある広島の地で完全復活の1発を放って、気持ちよく開幕に向かう。【浦田由紀夫】