右目を負傷した日本ハム中田翔内野手(31)の全力疾走が逆転劇を呼んだ。

「4番一塁」でスタメン出場。1点を追う8回1死一塁の場面で二遊間の真ん中へ転がるゴロを放つと激走。相手の野選を誘って一、二塁と好機を広げると2死一、三塁から浅間の逆転となる2点適時二塁打が飛び出した。1回の守備では、いきなりガッツあふれるプレーを見せていた。2番大城が放った一塁側ファウルゾーンへの小フライに対してちゅうちょすることなく飛び込んだ。捕球は難しい打球でダイビングキャッチとはならなかったが、気合満点のプレーに応えるように先発金子は1回を3者凡退で立ち上がった。

打席では1回2死二塁で回った第1打席は空振り三振だった。3回2死満塁で回ってきた第2打席は中飛。第3打席は6回無死一塁の場面も左飛に倒れた

この日は患部の腫れが少し落ち着き、右目が少しだけ見える状況だった8日に比べて全開ではないが目が開くようになった。試合前に中田の右目の状態を問われた栗山英樹監督(59)は「(本人に)聞けよ! オレに聞くな!」と言及を避けたが、主砲を“定位置”に戻した。

この日は新千歳空港から空路で移動後に球場へ到着すると、オリックスT-岡田がニヤニヤしながら中田の元へ。さらに、日本ハムに在籍していた中嶋監督からも右目負傷をいじられた。試合前練習では打撃練習で柵越えも放ち、8日は回避した守備練習も行って試合に備えた。

中田は7日のソフトバンク2回戦(札幌ドーム)の5回の三振後に悔しさからベンチでバットをたたき割り、その後にベンチ裏を通った際につまずいて転倒。患部を負傷して途中交代となり、8日の試合はベンチ入りしたが欠場していた。

日本ハム担当のツイッターはこちらー>

日本ハムのニュース一覧はこちらー>