ソフトバンクが投打に精彩を欠き、引き分けを挟んでの連勝が4でストップした。8回まで1-2の接戦を繰り広げたが、9回に5番手の田浦が5失点。最終回にそれまで1安打1得点だった打線がオリックス4番手の富山を捉え、3点を返したが、反撃が遅すぎた。昨季貯金を12個も作ったオリックス相手に、19年以来2年ぶりの3連敗。工藤監督は「全部勝てるわけではないのでまだまだこれから。明日も明後日もある。辛抱強く、粘り強くやっていきたい」と唇をかんだ。

先発笠谷は昨季、オリックス戦に5試合登板して3勝0敗、防御率0・56。今季初登板の3月30日も6回1失点で、白星を挙げていた。データの後押しもあり、中5日でカード頭を託され、6回途中2失点の粘投。ただ、打線の援護がなかった。「もっとストライク先行でリズムよく投げて、攻撃につなげられるような投球がしたかった」。24歳は反省の言葉を口にしたが、指揮官は「中5日でボールの走りも良かったですね」とねぎらった。

9回は代打出場した川島、長谷川のベテラン2人で3点を返した。指揮官は「明日につながると思います。代打の成功率は2割5分といわれている中、それよりはるかに打ってくれているのは頼もしい限り」と声を振り絞った。14日は、1日に2安打完封された山本が相手だ。入場者の上限が2万人に緩和された本拠地で、ファンをがっかりさせるわけにはいかない。先発のベテラン和田とこの日最後に意地を見せた打線で、天敵に挑む。【只松憲】

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▽ソフトバンク長谷川(9回、代打で適時打) とにかく打席に集中して一振りで決めることだけを考えた。1本打つことができて良かった。

▽ソフトバンク川島(9回の代打で2点適時二塁打) 点差は開いてしまったが、ゲームセットになるまでは何が起こるかわからない。何とか後につなごうと打席に入った。いい集中力で、いいスイングができたと思う。