14日、セ・パ6試合が侍ジャパンへの応援機運を高めるため「結束!侍ジャパンナイター」として銘打たれた。

巨人-中日は高橋由伸氏、ヤクルト-DeNAは宮本慎也氏、阪神-広島は藤川球児氏、楽天-ロッテは中畑清氏、西武-日本ハムはG・G・佐藤氏、ソフトバンク-オリックスは松中信彦氏と歴代五輪経験者が始球式に登場した。 始球式後にはオンラインでレジェンド対談も実現した。だがG・G佐藤氏だけ冒頭はオンラインが不調で「フリーズ状態」に。笑顔のまま止まった画面に、宮本氏から「エラーやぞ」とイジられた。フリーズから抜け出せず席を立つと、中畑氏のトーク中に無人の席だけ映し出され、司会者から「中畑さんのお話中なので戻ってきてください!」と突っ込まれる事態に。

回線が復調すると“痛恨の北京五輪”の話題へ。思い出の品を語るトークでは五輪の代表スーツについて「僕は人生がうまくいくと、たまに着ている。調子に乗るなよと。戒めで」と自虐モードに。司会者に「何かあったんですか?」と振られると「いろんなことがあったけどチームメートが優しかった思い出がある」。さらに「良かった経験は?」と聞かれ「あるわけない。本場の中華料理が食べられたぐらい。北京ダックがおいしかった」と切り返した。

準決勝の失策後はチームメートだった藤川氏から、当時の星野監督を阪神時代から知るだけに3位決定戦での起用も確信していたことを明かされた。「何で言ってくれなかったの?」とチクリと言うと「G・Gさん、(3位決定戦の起用も)ありますよ!と言ったのに『ないって、ないって』と言っていた」と傷心の様子を振り返られ、苦笑いした。

悲願の金メダルを目指す後輩へエールも送った。「僕は追加招集されたので6月まで選ばれると思っていなかった。差し込まれた。今の選手に言いたいのは、選ばれると思って準備してほしい」と熱く語った。そして「あのエラーを乗り越えて今のポジションがある。ミスをしても何年か経てば笑える。だから恐れないで」と唯一無二の金言を送った。対談は侍公式YouTubeで19日から毎週月曜の3回に分けて配信される。

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